138名巣立つ~白樺学園高校第59回卒業式~

本日1日、白樺学園高校(嶋野幸也校長)の第59回卒業証書授与式が行なわれ、3年生138名(進学・教養コース67名、体育コース71名)が白樺学園を巣立った。

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左)答辞を述べる高澤前生徒会長  右)嶋野校長より学園賞を受けとる小玉さん

式では進学・教養コース2年で生徒会長の今井優華さん(帯広市立帯広第八中出身)が送辞を、進学・教養コース3年生で前生徒会長の高澤菜奈さん(帯広市立大空中出身)が卒業生を代表し、「すごく寂しいけど時間は前にしか進まないから私たちも前に進みます。」と、答辞を涙ながらに心を込めて読み上げた。今年の学園賞は体育コース3年で陸上競技部所属、U20室内陸上走幅跳4位やインターハイの三段跳で入賞(本校女子としては初)を果たすなど文武両道で活躍した小玉葵水さん(帯広市立帯広第八中出身)が受賞した。式の後は各教室で一人一人に担任の先生から卒業証書が手渡された。ホームルーム終了後も生徒達は各々スマートフォンのカメラで卒業写真を撮りあう等して高校生活の名残を惜しんでいた。生徒の皆さん、保護者関係者の皆さん、卒業おめでとうございます。(荘司)

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送辞を読み上げる生徒会長の今井さん

 

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今年は教頭先生が司会を務めました

 

担任の先生が一人ひとり名前を読み上げます。

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涙ながらに呼称する先生

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式辞をのべる嶋野校長

 

 

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卒業アルバムの寄せ書きは今も昔もかわりませんが

記念撮影のスタイルはずいぶんかわりました。

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「はじめて作った」と3年間を振り返る映像をみたクラスも。

 

一人ひとりが挨拶し、熱い握手をかわすクラスも。

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各々個性あり、クラスらしくHRがすすんでいきました。

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生徒会より胸花が贈られました

 

卒業生達が大切にしていた胸花は入場前に生徒会から一人ひとりに送られました。

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放課後、クラブ活動の恒例の挨拶と胴上げを行うアイスホッケー部。

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インターハイは準優勝のため胴上げはなりませんでしが、次こそはとの思いがましたことでしょう。

 

最後は円陣を組んで校歌を力いっぱい斉唱した。

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*スローシャッターで撮影
 

最後に、感動し涙した答辞を掲載します。

生徒の皆さんだけでなく、担任の先生方は、涙をこらえられなくなったそうです。

ちなみに答辞を指導された国語科であり3年生担任でもある齋藤先生によると「約2000字もありますが、基本的に本人の気持ちを大切に、手を加えるのは最小限度言葉としておかしなところだけです。」という。

このために一所懸命に準備してくれた高澤さんに感謝ですね。答辞を読み上げた後降壇する高澤さんのほっとした表情と、迎える生徒達の笑顔がとても印象的でした。

 

 

答辞

 

 日々暖かい日が続き、今年は春の訪れが一段と早く感じる今日この頃。本日、私たち一三八名は白樺学園を卒業します。

 本日は私たち卒業生のためにこのような盛大な式典を挙げて頂き、誠にありがとうございます。また、ご多忙の中ご出席いただいたご来賓の皆様、並びに保護者の皆様に卒業生一同からお礼申し上げます。

 私たちがこの学校に入学したのはもう三年も前のことです。先輩方には「三年間はあっという間」と言われていましたが、本当に短かった。

 この三年間でかけがえのない友人や経験、思い出が沢山できました。

 入学して約一か月たった頃に宿泊研修があり、まだ慣れないながらもこの場でぐっとクラスの仲間と距離が縮まりました。皆でバレーボールをしたり、先生方が考えてくれたミニゲームを全員でやって盛り上がったのを覚えています。自由時間では新しくできた友達の部屋に行き、同じ趣味を探したりどんなものが好きか、色々な話をしました。夜はルームメイトになった友達とテレビを一緒に見て、お互いの話をして、笑って、私にとって忘れられない夜になりました。

 学年が一つ上がるのと同時にクラス替えがあり、新しいスタートを切りました。

 二年生になって学校生活三年間で最大といっていいイベントの修学旅行がありました。約二か月前からじっくりと計画を立てていきました。自分たちの行きたい場所を挙げていき、どうすれば全部回れるか地図を見たりネットを使って調べたり、試行錯誤していたことが懐かしいです。そうして迎えた修学旅行は中身の詰まった四泊五日になりました。色々な街を見て、歩いて回りたくさん写真を撮ったりすごく楽しい時間を過ごしました。最終日に近づくにつれ、疲れてきて喧嘩気味になってしまった時もあったけれど、帯広に帰ってきて皆と離れるときには少しさびしさを感じました。そんな修学旅行は私たちにいろんな思い出をくれました。天気が荒れてちょっと悲しかったこと、それでも予定のところを周って、見て楽しかったこと、全てが心に残るいい思い出です。

 修学旅行が終わってからは、あっという間に時間が過ぎていました。最後の学園祭では準備期間中にクラスですれ違いが起きてしまったり、言い合いが起きたりしました。けれど私たちのクラスが思ったことを本気で言い合ったのは初めての場で、今の私たちにとってとても大事なことだったと思います。最終結果でみんなの頑張りが実を結びました。垂れ幕では3Bと一緒に金賞、クラス展示も金賞、合唱では銀賞を取り、総合結果は3Cの金賞に続き3A、3Bで銀賞を取り3Dが銅賞をとることができました。閉会式が終わったあと、みんなに胴上げしてもらったことが一番うれしかったです。また、進学・教養コース、体育コースのみんなで笑顔で円陣を組めたことも思い出に残っています。私がこの学年でよかったと心から思えた瞬間でした。そんな忙しくて楽しかった学園祭が終わり、私は友達とポスターをはがして周った時ふと、「こうやって友達と廊下を話しながら歩くのももうなくなるのか」と考えたら卒業したくない、もっと一緒にいたい、そう思いました。

三年生のみんなとこうして顔を合わせるのはきっと最後です。当たり前のように朝「おはよう」ということも、教室でくだらないことで笑ってご飯を食べることも、帰りに「また明日ね」っていう挨拶も、当たり前だけどなくなります。すごく寂しいけど時間は前にしか進まないから私たちも前に進みます。社会に出ればできないことや困難に当たることがあると思います。だけど高校三年間で得たことを思い出してできないこと、困難を乗り越えて自分の道を歩き続けます。

最後に。

先生方へ。悩んでいるとき話を聞いてくれてありがとうございます。私たちが目標を達成したときは褒めてくれて、間違ったことをしたときは叱って間違いを気づかせてくれてありがとうございます。顧問の先生、私たちのために真剣に指導してくれたり、できないことがあればできるまで付き合ってくれたり本当にありがとうございました。

お母さん、お父さんへ。落ち込んだ時励ましてくれたり、早起きしてお弁当を作ってくれてありがとう。部活で移動しなきゃいけない時に送り迎えをしてくれてありがとう。大会がある時は毎回見に来てくれて本当にうれしかった。大好きな人たちがいるこの学園に通わせてくれて本当にありがとう。これからはちょっとずつになっちゃうけど親孝行していくつもりだから待っていてください。

つたないものになりましたが最後まで聞いていただき、ありがとうございます。

白樺学園のますますの発展を心からお祈り申し上げ、答辞の言葉とさせていただきます。

大好きになった皆と三年間学校にいられて幸せでした。本当にありがとう。

 

 平成三十一年 三月一日

                 

卒業生代表 髙澤菜奈

 

以上 答辞でした。

 

卒業する皆さんに幸あれ! 最後までお読みくださりありがとうございます。今後とも白樺学園にあたたかい応援よろしくお願いします。