社会の授業に芽室町議会が協力 初めての包括連携協定事業実施
昨年10月に結ばれた白樺学園高校と芽室町議会の包括連携協定の初めての事業が、6日と7日、1年生全4クラスの現代社会の授業を対象に行われ、芽室町議会議員16名が二日にわけて来訪し、授業内でディスカッションを行い、生徒達は貴重な学びと探求を行う機会となった。(荘司)
授業科目は現代社会で、「学校のとなりに、巨大なゴミ処理場が建設されることになったらどうするか」をテーマに対して「ゴミ処理場の建設計画が立ち上がり、その建設予定地が自分の通う学校の横だったら?」をグループで話しあった。生徒達は事前に、賛成派か反対派かを決められた上、教室のWi-Fi、iPad等を活用し2時間かけて情報を収集するなど準備をしてきた。各グループは進行担当1名、賛成派3名、反対派3名にわかれ議論した。各グループには芽室町議会議員が1名〜2名入り、意見について傍聴し、助言を行った。
昨年10月、協定締結式にて
左)嶋野幸也校長 右)広瀬重雄 北海道芽室町議会議長
◇参加した生徒の声
「議員さんと話することは初めてでためになった。”賛成、反対の意見を両方よくきいてくれたり、意見を引き出してくれてありがたかった。また機会があれば、今芽室町でかかえている問題や課題などについても教えてもらえたらと思った。」
「事前に調べた事実を付け加えるなどして内容をもっとふくらませて、相手が納得できるように話をするとよいとアドバイスをうけられて良かった。」
「面白かった。今回はテーマが反対に集まりそうな内容だったので、次回は半々になりそうなテーマでやってみたいと思った。
◇広瀬重雄 芽室町議会議長の話
「こうして(芽室町議会議員が)授業に参加するのは初めてのこと。どうやって進めていくか等戸惑いもあった。生徒も少し緊張しているように感じた。もっと意見をだしやすくなっていけるよう、今回のことを持ち帰り、反省し次に生かしていきたい。地域において若者と接する機会がかつてより少なくなってきているので、そういった意味でもとても貴重な機会になっている。お互いにとってメリットがあると思う。くりかえし取り組んでやっていきたいです。」
◇準備と授業を担当した山本睦人先生の話
「議会が学校とコラボレーションして授業を行う初めての取り組みが、ようやくスタートしました。お互いに探りあいながらの展開・準備でしたが、想像以上の反応を見せたクラスもあり、何より対話の中で笑顔があったことがよかったと思っています。何事も最初からうまくいくことはないし、これが全てとは思っていません。色々な連携事業の中で、少しでも生徒が身近な問題も含めて、さまざまな事柄にいろんな考えを持ってもらいたいと思います。」