2020年東京オリンピック陸上男子400m障害に出場した安部選手が講演をしてくださいました。
2020年東京オリンピック陸上男子400m障害に出場したヤマダホールディングス陸上競技部の安部孝駿選手が本校で講演してくださいました。(佐々木彩)
まずは体育館で実際にハードルを跳んでいるところを見せていただきました。オリンピック選手の走りを目の前で見ることができる機会はそうそうあるものではないので、講演を聞きに来ていた陸上部の部員から「すごい」、「速すぎる」といった声がたくさん上がっていました。
その後、講堂に移動して講演をしていただきました。
「オリンピックまでの道のり~低迷期を乗り越えて、夢をつかむまで~」という題目でお話ししてくださいました。その中で、目標を持ち続けることの大切さ、諦めないことの大切さ、出会いの大切さについて、ご自身の体験談をもとに具体的にお聞きできました。
「体格に恵まれていたが中学生の頃は成績が出せなかったこと、その悔しさをバネに高校ではインターハイに出場したいと目標を立て、出場を達成できたら次のステップとして3位入賞、優勝という形で高校生活を送っていたこと。大学生になってからオリンピックが見えてきたが、練習メニューの自由度が高く、怪我が増えたこと、実業団に入ってからはスランプに陥ったが、高校の時の恩師と再会し、恩師のもとで陸上の楽しさを思い出すことができ、スランプを克服出来た結果、2020年東京オリンピックに出場することができた。」
このお話の中で、楽しむ大切さについても生徒は感じることが出来ていたようです。
質問コーナーの時間もいただきました。生徒たちは積極的に手を上げ、練習方法やオリンピックの様子などをたくさん聞いていました。練習メニューの話では、乳酸のトレーニングメニューを具体的に聞いて、あまりの厳しさに驚きの声が上がっていました。
講演の最後に記念品としてユニフォームや練習道具などいただきました。講演終了後には、個人写真やサインをいただくことができ、生徒たちはとても喜んでいました。
講演だけでも貴重な機会でしたが、このように記念品までいただくことができ、とてもうれしく思っております。
講演後、生徒二人に話を聞きました。
陸上部部長の清水瑛太さんは「安部選手のことは前から知っていたので、講演を聞くのを楽しみにしていました。乳酸の話や、レース前などに集中することなど、共感できることが多かったです。また、スランプはすごい選手であっても経験していて、自分や部員だけではなく誰でも起こり得るものなんだと改めて感じましたし、楽しむことの大切さも改めて理解することができました。」
3年生の澤村愛花さんは「中学生のころから知っていたあこがれの選手のお話を聞けてうれしかったです。陸上を始めたきっかけや過程、スランプの時のこと、記録が上がる方法など、いろいろなことが気になっていて、そのことを聞くことができ、これから自分がどのように練習をすべきなのかとても参考になりました。」
生徒たちはとても刺激を受けていました。今回お話してくださったことを今後の活動に活かしていきたいです。
今回は貴重な機会をいただきまして、本当にありがとうございました。