【特進選抜コース・特進アスリートコース】白樺学園メディカルスクールが行われました。
7月1日(金)に特進選抜コース・特進アスリートコースを対象に、白樺学園メディカルスクールが行われ、講師として御影診療所の医局長である西倉哲司先生にご来校いただきました。西倉先生は昨年度より御影診療所に勤務しており、それ以前は救急医療専門医として愛知県の病院に勤めていました。 (記事:福井)
最初に、医療についての基礎知識や、ご自身の経歴を説明していただきました。印象に残っていることとして、交通事故で10分もしないうちに死んでしまいそうな方を処置し、その人の命を救ったという話や、逆に命を救えなかった時の辛い経験もお話いただきました。
今回、生徒たちは特別な課題研究として「もしもあなたがお医者さんだったら」に挑戦しました。
テーマは
「生存するために輸血が必要な人が、宗教上の理由で輸血を拒否した場合、あなたならどう対応するか。」
「人工呼吸器が1つしかない医療施設に、17歳の高校生と98歳の高齢者が同時に運ばれてきた場合、あなたならどうするか。」 でした。
実際に西倉先生が直面したこれらの難局について生徒たちに考えてもらい、その考えをグループで共有し、発表しました。
西倉先生は答えのない問題に対し、高校生の意見を聞くことができて嬉しかったと語っていました。
特進選抜コース・特進アスリートコースでは単に勉強を頑張るだけではなく、たくさんの人との関わり合いから、新しい考え方を身につけてほしいと考えています。そのためマインドセットや今回のメディカルスクールのようなイベントを継続して実施していきたいと思います。
生徒からのコメント
・西倉先生は口調が穏やかでゆったりしていたが、緊急時にはてきぱきと仕事をこなしているのだと思うと尊敬する。
・究極の場面でどのように対応するのかを考えるのが難しかった。自分の意見を持てるように日々行動することが大切だと思うようになった。
・医者に対する価値観が変わった気がする。治療には不必要でも、患者やその家族の意見を受け入れたり、心を鬼にして無慈悲に物事を判断する場面があることを知った。