野球部9回サヨナラ勝利で全道切符 16年連続19回目
第73回秋季北海道高等学校野球大会十勝支部予選のBブロック決勝で白樺学園は帯広柏葉高校に4−3で勝利し全道大会への進出を決めました。おめでとうございます。全道大会は10月4日(日)から10日(土)まで、札幌市円山球場と麻生球場で無観客で行われる。(荘司)
9回サヨナラヒットの主将(背番号6)を迎える選手達
帯広柏葉 000120000 3
白樺学園 102000001X 4 (9回サヨナラ)
投手ー捕手:葛西、原田(7回一死一塁)ー鈴木
三塁打:安藤(3回)
二塁打:菊地(1回)
得点
1 1回裏 二死一塁、菊地左中間タイムリー二塁打 1−0
2 3回裏 二死一、三塁 相手牽制エラー 2−0
3 3回裏 二死二塁 安藤右越えタイムリー三塁打 3−0
4 9回裏 二死一、三塁 宍倉タイムリー左前打 4−3
◇二投手が勝利に貢献
先発の葛西(2年)は4回にタイムリーで1失点、5回に2つの四球とヒットで2失点と相手に効率良く得点されてしまったが、6回3分の1を投げて被安打は5,奪三振は6と大崩れせずにプレッシャーのかかる大切な試合での先発の役割をはたした。降板後もセカンドに入り9回には内野ゴロを軽快に処理した。
7回一死から登板の原田(2年)はその回2三振を奪うなどリリーフに成功。8回には2つの四球から得点圏にランナーを背負ったが3イニングを無安打無失点に抑えた。9回には打者として二死からヒットを放ちサヨナラ打の宍倉主将につなげるなど勝利に大きく貢献した。
◇9回サヨナラで歓喜
9回は二死から佐々木、原田の2連打で一、三塁とし、3番で主将の宍倉が初球のインコースストレートをはじき返し三遊間をゴロで抜けるレフト前ヒット。三塁ランナーの佐々木(大)が生還サヨナラ勝利した。4回以降は2つの併殺などなかなかチャンスを広げられず0点に抑えられ、苦しい展開。8回には四球で相手に一打勝ち越しのチャンスも与えるなど勝負の行方はわからなかった。しかし9回に、3回裏以来となる得点圏にランナーをおいた貴重なチャンスを主将が一振りで決め劇的な勝利となった。鋭い打球が三遊間をぬけて行くと三塁ランナーがホームへの到達が確実となり、ベンチから選手たちが飛びだし、試合を決めた背番号6宍倉主将を喜びで讃えるように迎えていた。不安をのりこえた選手たちの表情は歓喜に満ちていた。
9回二死からの連打
決勝打
◇主将が決勝打
長打力もある宍倉主将だが、場面に応じたバッティングで四球に二安打でチャンスメークを三度し9回はサヨナラ打、遊撃手としても6つのゴロを全て処理するなど好守に大活躍だった。
◇4番の重責果たす一年生
先制打を放ったのは4番の菊地は一年生。重責の中、貴重な先制二塁打を放った。
◇全員で掴んだ勝利 次に繋がる
この他の出場メンバー、コーチャーやベンチメンバー、伝令に走った選手、守備の後に元気に迎え入れる選手、スプレーを持って走った選手、スタンドでマスクをして拍手を送る控え部員たちも各々の役割で勝利に貢献している。安打を打っていなくてもエラーをしても、目立っていなくても、勝利を掴んだことで次に繋がったことはたいへんうれしいことだ。
ピンチで集まる選手
3回二死二塁から鈴木はライト前ヒットを放つ。
ランナーは三塁で止まりタイムリーにはならなかったが、
次打者の時に牽制エラーがあり三塁にすすんでいたランナーはホームインしたf。
◇他のチームの分まで
一方、今大会は二回戦で対戦する予定だったチームがやむなく出場を辞退した。試合の勝ち負けはやってみるまでわからない高校野球。大会途中での出場事態は記憶にない。安全に行うためにさまざまな措置がとられている中での大会運営となっていることを痛感するできごとで明日は我が身である。勝ったものとして彼らの分まで思いを連れて全道大会へ行き、代表にふさわしくあるために日々精進(しょうじん)して、自分にも試合にも新型コロナウィルスにも負けないで、明るく元気に前向きに取り組んでほしい。今大会は無観客でしたが、保護者が観戦できたことや地元ケーブルテレビOCTVによる全試合中継がありました。しかも決勝は解説付きでに中継がなされました。ありがたいですね。ここ十勝ならではのことで、人々の協力があって実現しています。感謝の気持ちを忘れずに学校生活も野球も頑張って、かけがいのないチャンスをものにして夢を実現してほしい。全校応援を経験することができない1年生。最後の全校応援ができなかった3年生。暗い影を落としていますが、白樺生らしい挑戦する気持ちを溢れんばかりにして全道大会で頑張って欲しい。
◇全校応援を知らないみんなのため
本来であれば進学・教養コース、体育コースのみんなが暑い夏に全校応援を通じて一つになる機会を今年度は失ってしまいました。全校応援の教育効果を説明することは文字でするのは難しいです。
端的にたとえるなら「プレーをしていなくても自分のこととして、悔しがって、喜んで涙を流すことができます。」写真から少しでも感じてもらえるとうれしいです。
◇挑戦者として 慢心する理由なし
最終回に一点差で勝利を得た白樺学園高校。昨年神宮ベスト4、今年センバツ出場校として交流大会に出場したが、夏3度、春1度(カウントのみ)甲子園に出場した経験はあるが、生徒の立場で見ると在学中の3年間で2度甲子園に出場した生徒はいまだかつていません。平成27年入学の生徒達が、一年次にチームは甲子園を経験したが、3年次にはおしくも準優勝だった。H18(2006),H23(2011).H27(2015),R2(2020)と甲子園出場。おおよそ4〜5年に一度、ここ15年で4回(センバツ含む)は北北海道で最多の出場ですが、4年で2度はあっても3年で2度の出場は惜しくも未達成だ。負ければ終わりのトーナメントで絶対はない。挑戦者として出場する全道大会、「挑戦者として挑む」と主将。慢心はない。ぜひ応援してほしい。
保護者の皆さんおめでとうございます。大会を支えてくださっている関係者の皆さん、応援してくださっている皆さんありがとうございます。今後ともあたたかい応援よろしくお願い致します。(荘司)