142名が卒業~ホームルームで卒業証書を授与 白樺学園高校第60回卒業生
3月1日、白樺学園高校(嶋野幸也校長)の第60回卒業生への卒業証書授与が3年生各教室で行なわれ、3年生142名(進学・教養コース45名((男子22名、女子23名))、体育コース97名((男子87名女子10名))が白樺学園を巣立った。(荘司)
新型コロナウィルスの感染拡大を受け卒業式は中止となったが3年生各ホームルームで卒業証書の授与を行った。見守る保護者や待ち受ける下級生のいない中だったが、最後のホームルームは各クラス各々の雰囲気の中、久々に級友が集いたくさんの笑顔や涙で別れの時間をすごした。
進学・教養コース3年で前生徒会長の今井優華さん(帯広市立帯広第八中出身)が答辞を、進学・教養コース2年生で生徒会長の吉田敦登くん(芽室町立芽室中学校)が送辞を準備してきたが、式中止にともない文書がクラッシーで配信の運びとなった。
答辞を指導された伊藤先生は「文章作りだけで二日間、今井さんと一緒に言葉を考えていった。本人らしい言葉で語れるように、読む練習も二日間。最初は全校生徒がいる前提で、次には3年生だけの前でと設定がかわっていき、最後には読み上げる機会がなくなったことはとても残念だったですが、話し方や言葉選びまでかつてないほど多くの時間を共有できたことはとても良かった。思いを話せなかった分、ぜひ読んでほしい。」と語ってくれた。
式辞や祝辞は同様に配信された。
今年の学園賞は体育コース3年で男子バスケットボール部所属の安達悠真君が授賞した。令和元年度インターハイとウィンターカップの2大会で全国大会出場の中心選手で、学業も成績トップを続け文武両道し国立大への進学を決めた。
十勝管内全域で卒業式に大きな影響があり、予定されていた3月1日に行えたのはわずか2校(帯広北、江陵)だった。卒業式を中止したのは、柏葉、南商業、音更、上士幌、鹿追、清水、芽室、池田、更別農業、と本校の10校。2日に延期実施したのは工業、農業、士幌、大樹、広尾、幕別、本別、緑陽、大谷だった。式典は保護者や在校生の参加を見合わせたり、時間を短縮するなどの対応が相次いだ。中止の学校はクラス単位のホームルームで渡す学校や郵送で渡す学校など対応が分かれた。
式を中止しホームルームでの授与を行った本校も、新型コロナウィルスの影響等不安な状況の中、1時間程度の短い時間だったがなごやかな雰囲気で最後のホームルームが行われていた。中止された予餞会で上映予定だったスライド(IT研究部制作)も各クラスホームルームで可能なかぎり上映が行われ3年間の学校生活を振り返り懐かしむことができた。ホームルーム後は見送る後輩はいなかったがクラブ単位で顧問の先生への挨拶をし大切な時を共有できた。校舎外ではまちわびた保護者と記念写真撮影を行うなどした時には若者らしい明るい歓声や笑顔で一杯になっていた。
生徒の皆さん、保護者関係者の皆さん、卒業おめでとうございます。
学校長式辞
祝辞
各クラス副担任の先生も入り、受け渡しの写真を撮影した。
ホームルーム後には各クラスで卒業記念写真を撮影した。(生徒会が中止となった予餞会予算を活用し後日郵送、プレゼントするかたちとなった)
外は雪が降っていたが、保護者と卒業生が記念写真撮影を楽しんだ。