走るバスケで思いを繋ぐ 3年間のラストゲーム ウィンターカップ2019
SoftBankウインターカップ2019令和元年度第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会が12月23日から29日東京の武蔵野の森総合スポーツプラザなどで行われた。十勝勢の男子として46年ぶりに出場を果たした白樺学園は前年度準優勝の中部大第一(愛知第1代表5年連続8度目)と対戦した。(荘司)
武蔵野の森総合スポーツプラザ
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◇選手
番号 役割 氏 名 (学年) 出身中学校
4 SG 高橋彪雅 (3年) 帯広西陵中
5 PG 安達悠真 (3年) 豊頃中
6 SF 澤田千智 (3年) 帯広大空中
7 SG 曽根朋樹 (3年) 帯広南町中
8 PG 青木大地 (3年) 帯広翔陽中
9 SG 大東博人 (3年) 札幌北辰中
10 PF 佐々木綾聖 (3年) 帯広西陵中
11 C 丸山大輝 (3年) 釧路鳥取中
12 C 久保洸陽 (3年) 帯広南町中
13 PF 谷風郁弥 (3年) 下音更中
14 PF 田村智宏 (3年) 釧路美原中
15 SG 宮村詩恩 (2年) 北見北中
16 C 大澤省吾 (2年) 帯広第八中
17 PF 山田崇太 (2年) 帯広南町中
18 SG 寒川敬太 (1年) 帯広翔陽中
主将:4 高橋彪雅
参考:ポジション(役割)記号の読み方と一般的な特徴
PG(ポイントガード)
ゲームの中心で司令塔。攻撃面では自らゴールを狙いに行くというより、視野を広く持ち味方の得点に繋がるようパスを出したり指示をする。オフェンスもディフェンスも最前線てプレーするため相当な運動量が要求される。
SG(シューティングガード)
PGとともにゲームの組み立てを行う。3Pシュートなど外側からゴールを狙えるシュート力を持っていたり、ドリブルでゴール近くのペイントエリアに切り込み得点するなどの力を持つ人のポジション。
SF(スモールフォワード)
チームの得点源で中からも外からも攻撃が出来、時には自らドリブルで持ち込みゴールを狙う。
PF(パワーフォワード)
通常身長が高く、体格に優れた選手が務めコート内ではゴール下での守備、得点を主な役割とし、リバウンドやゴール下での得点能力などパワフルなプレーが求められる。
C(センター)
チームで1番の高身長の人がなりやすいポジション。ゴール下でオフェンス、ディフェンスを担う。
◇出場選手と出場時間(スコアシートより)
10 佐々木 40分00秒
4 高橋 36分17秒
5 安達 35分32秒
11 丸山 28分26秒
6 澤田 20分25秒
7 曽根 20分13秒
17 山田 4分15秒
15 宮村 3分33秒
16 大澤 3分33秒
13 谷風 2分34秒
8 青木 1分22秒
9 大東 1分22秒
18 寒川 1分02秒
◇スターティングメンバー
4高橋・5安達・6澤田・10佐々木・11丸山
◇白樺学園 試合・得点経過 (映像資料による)
スコア 得点者 得点内容(直前のプレー)
3 佐々木 3Pゴール (4高橋からのパス)*チーム初ゴール
5 佐々木 2Pゴール (5安達からのパス)
7 高橋 フリースローx2 (ドライブ時相手がファール)*ドリブルで相手ゴールに向かって突破をし、シュートを放つこと
10 安達 3Pゴール (*ペイントエリアからの佐々木のパス)*フリースローエリアともよばれるゴール下のエリア。色が塗られていることから。
12 佐々木 2Pゴール (6澤田からのパスをドライブイン)
14 高橋 2Pゴール (7曽根のランニングパスからランニングシュートの速攻がきまる)
16 曽根 2Pゴール (残り9秒で相手ゴール近くでリバウンドをキャッチした5安達からロングパスからの速攻)
第1Q終了 16−33 (−17点)
第1Q 出場選手 4高橋・5安達・6澤田・7曽根・10佐々木・11丸山
第2Q開始 4高橋・5安達・7曽根・10佐々木・11丸山でスタート。
18 佐々木 2Pゴール(ゴール下で高橋のドライブシュートフェイクのパス)
20 佐々木 2Pゴール (相手ゴール下でパスカット、そのままドリブルで速攻) 15点差(20−35)に縮める。
23 安達 3Pゴール (7曽根、11丸山と素早いパスから)
<13谷風がイン>
25 安達 フリースローx2(スリーポイントシュート時相手ファールから)
27 高橋 2Pゴール(カットインして安達からのパスを受けて)
29 曽根 2Pゴール(佐々木のパス)
31 安達 2Pゴール(ドリブルで持ち込みハイループ)
33 高橋 2Pゴール(自陣で相手パスをスチールしてドライブ、レイアップ)
36 佐々木 3Pゴール(高橋ドライブインのフェイントからのパス)
38 安達 2P(高橋からのパス、ランニングシュート)
40 高橋 2P(残り8秒相手ゴールしたの安達からのパス、ランニングシュート、4秒の速攻)
第2Q 24−26と互角。トータル40−59(−18)
第2Q 出場選手 4高橋・5安達・7曽根・10佐々木・11丸山・13谷風
後半へ向う選手に大きな声援をおくる
第3Q 4高橋・5安達・6澤田・10佐々木・11丸山 でスタート
42 佐々木(高橋からのパス、ドライブイン)
タイムアウト
47 安達 3Pシュート(佐々木からのパス)
49 丸山 2Pシュート(佐々木からのパスを受けミドルシュート)
51 安達 フリースローx2(ドライブを相手がファール)
54 安達 2Pシュートが決まる(澤田のパスを受けドライブ、ハイループレイアップ)
54−86 残り1分48秒 7曽根がイン 6澤田がアウト
57 安達 3Pシュート(曽根のパス)
必死にボールをキープ、ドリブルでペイントエリアへ
ディフェンスを引きつけ、たのんだぞ!と安達へパス
スリーポイントを放つ安達
走ってフリースペースを作ってつないでゴール
この試合安達が打ったスリーはこれで9本。そして4本も決めることができた。(両チームトップ)
スリーを打つ体勢、そのわずかな時間を各々が走り、役割を果たして作り上げている。
59 曽根 2Pシュート(カットインする曽根へ佐々木のパス)
第3Q終了 第3Q: 19−33 トータル:59−92(−33)
第3Q 出場選手 4高橋・5安達・6澤田・7曽根・10佐々木・11丸山
第4Q開始 4高橋・5安達・7曽根・10佐々木・11丸山でスタート
44秒 丸山が5つめのファールのため交代 同じセンターの12久保がイン
センターというポジションで最も背の高い選手とマッチアップしてきた丸山選手。
ディフェンスの要としてファールに注意しながらも全力プレーしてきた。
パーソナルファールの限界数は5。
61 久保 2Pシュート(ペイントエリアの曽根からのパスにあわせドライブ、思いを繋いで交代出場後15秒のゴール)
残り7分59秒 山田がイン
63 佐々木 2Pシュート(カットインしながら高橋のパスを空中でうけそのまま)
残り6分30秒 安達アウト、9大東がイン
DFをかわしながらパスを出す佐々木選手(パスの先には大東選手がいました)
タイムアウト 残り5分55秒
66 曽根 フリースローx1(ドライブを相手がファール)
9大東も果敢にシュートを放つ
のこり5分7秒 8青木イン 6澤田もイン(5,7アウト)
68 青木 2Pシュート (ランしながら山田のパスを受け、速攻でドリブル、レイアップ)
ベンチがいっそう盛り上がっていた。
3分43秒 8,9,17アウト、15宮村、16大澤イン
ディフェンスで2スチールの山田選手
70 高橋 2Pシュート (澤田のパスを受け、DFをかわし中央突破)
残り2分 5がイン、4がアウト
72 宮村 2Pシュート (佐々木のパス、ドリブルからジャンプシュート)
残り1分17秒 18寒川がイン 澤田がアウト
74 宮村 2Pシュート (佐々木からパス、ドリブルで中央突破でドライブ)
3年生は積極的に、一二年生へボールをまわす姿が。
16大澤選手も次代を担う選手の一人
18寒川も初3Pシュートを試みる
残り19、5秒でメンバーが全員3年生に。4・5・10・12・13
試合終了 第4Q:15−22 トータル:74−114
白樺学園74(16-33 24-26 19-33 15-22)114中部大学第一
白樺学園らしい走るバスケットで74得点。
ウィンターカップ初戦を堂々と戦い抜きました。
全国初勝利の夢は後輩たちへ。
宮下ヘッドコーチ(本校男子バスケットボール顧問)「高さのある相手に前半特に第二クォーターはよくやった。夏の全国経験を生かしよくたたかった。選手、支援いただいたみなさんに感謝したい。また全国へ来たい。」
高橋主将「自分が試合でもっと得点をあげたかったことが悔やまれる。小学校以来一緒の綾聖とプレーでき全国でも一緒にプレーできたことは大きかった。別々のチームになるが、レベルアップをはかり進学後は自分の代でインカレチャンピオンを目指して頑張りたい。」
安達副主将「夏のインターハイは緊張から力を発揮できなかったが、チームは経験をいかしよくプレーできていたと思う。第二クォーターなど前半は良かったが、集中を40分間続けることはたいへんなこと。しかしそれを後輩達にはやって全国へまたいってほしい。」
3年生のみなさん、3年間あっというまでした。高校バスケットボールはこれで最後で私が撮るのも最後でした。
協力に感謝しています。
ゴールは最後は一人ですが、そこまで走ってつないだ素晴らしい試合のことを思い浮かべ、ゴールの一つ前のプレーにも注目しました。
みなさんの努力の成果であるこの試合が、スコア以上に素晴らしいものであったことが伝わってもらえれば幸いです。
次は、一二年生の番です。2月には全道新人大会があります。
40分間、集中する力をつけるべく、これからも、学業、学校生活とともに頑張って行きましょう。
選手の皆さん、保護者、関係者の皆さん、応援くださったみなさんありがとうございました。
これからも、白樺学園男子バスケットボール部にあたたかい応援よろしくお願いします。(荘司)