逆転コールド 全員野球で掴んだ夏の1勝 野球部
26日、高校野球の北北海道大会十勝支部予選、全校応援を背に白樺学園は江陵高校を13−3(5回コールド)で下し夏の1勝をつかみとった。次戦は代表決定戦で帯広柏葉高校と帯広北高校の勝者と闘う。たいへん暑い中全校生徒のみなさん、保護者関係者のみなさん応援お疲れさまでした。選手の皆さん貴重な夏の1勝おめでとうございます。(荘司)
江 陵 200 01 3
白樺学園 700 33X 13
投手ー捕手:桑村ー業天
本塁打:久保(4回2点本塁打:大会第1号)
三塁打:宮浦(1回)、奥村(1回)
<得点について>
◇1回 守備
開幕戦先発のマウンドは背番号10桑村。ボールが先行したが、先頭打者を見逃し三振にとり順調かと思われた。死球、内野ゴロで二死二塁。四球で二死一、二塁。負ければ終る夏の大会で相手チームの全校応援のボルテージも上がる。次打者にヒットを打たれ二死満塁。タイムを取り背番号17の伝令が走った。しかしタイムリーヒットを打たれ先制を許した。次打者に四球を与え計2点献上したが大量失点は防いだ。気温31度、熱い全校応援の声の中、夏の1勝の難しさを感じざるを得なかった。
◇1回 攻撃
春の大会決勝は、3回までに3点を許すと、左投手9回までに1点しか取れず涙をのんだ。2点が大きくのしかかってくるのか、注目の中攻撃が始まった。
相手先発は左投手、春の敗戦時は13三振を喫したが、この試合三振は0。悔しさを糧に対策をして多くの練習をしてきた打線が爆発する。もはや左は苦にしない。
先頭川波がセンター前ヒット、2番宮浦がセンターオーバーの三塁打、3番奥村がライトオーバーの三塁打。打者三人で同点に追いつき、敗戦の雰囲気を払拭した。片山のタイムリーで勝越しに成功。その後も大和、久保、桑村、川波もヒットで繋いだ。打者一巡の12人で8安打を集中し、一挙7点。白樺学園に流れを引き込んだ。
◇4回 攻撃
死球出塁の片山がバント、内野ゴロで三塁へ二死三塁。一昨年、北大会決勝で唯一先発出場経験を持つ8番久保。振り抜いた打球はレフト方向へ放物線を描いた。ツーランホームラン。9対2に。全校応援がおおいに盛り上がっていた。
桑村死球、川波ヒットで繋ぎ、二死一、二塁と再びチャンスメーク。宮浦がライト前へタイムリーヒットを放ちこの回3点目。10対2とした。
◇5回 守備
二死一、二塁。バッテリエラーで二塁走者がホームイン。10対3に。
◇5回 攻撃 <相手投手交代>
投手が交代、左から左へのリレー。
山口ヒット、片山四球、大和ヒットで繋ぎ、一死満塁。
業天がライト前へタイムリーヒットで11対3。
久保が四球を選び12対3。
代打松岡が登場し決勝打を放つ。ライトへのファールフライが犠牲フライ。三塁走者大和が生還し13対3。五回大会規定で勝利した。
<試合について>
先制を許すも逆転に成功。全校応援の声援。そしてベンチからの大きな声が選手を着実に鼓舞していた。控え選手と出場選手が一体となって闘い、攻撃では全てのイニングで得点圏にランナーを進めた。5イニングス毎回安打で先発全員安打の計16安打で13得点。マルチヒットの打者が5人に加え、全打席出塁の片山選手は相手にアウトを与えなかった。出場の2年生が6四死球(全体8)7安打(タイムリー5,三塁打1)で与えたアウトは2つだけで「3年生との最後の夏を一日でも長く過ごしたい。」そんな思いが伝わってくる。暑さ、プレッシャーの中先発した桑村投手は毎回スコアリングポジションにランナーを置いたにも関わらず2回以降は無四球、自責点0と初回の勢いを止めるナイスピッチングだった。全員野球で一打席一打席がつながり、出塁率は.667。3人に2人はアウトにならず、その結果が積み重なり得点が13点になった。先立って行われた野球部壮行会で「春の大会を反省し練習してきました。一体感を持って闘いたい。応援よろしくお願いします。」と大和主将が挨拶したが、一体感のある試合だったことが、ベンチの声や応援だけでなく、記録からも感じとることができたナイスゲームだった。(荘司)