夢中でプレイ〜白樺学園女子初出場〜伝統校相手に42得点-高体連バスケットボール

第69回北海道高等学校バスケットボール選手権大会の十勝支部予選、白樺学園として初出場した女子チームは帯広三条高校と歴史的な初戦を迎えていた。

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試合前、真新しい黄色いユニフォームを身にまとい円陣を組む。

緊張の中アップする選手たち。手をつなぎ円陣を組むと歴史的な一歩を踏み出した。チームのコーチ嶋野校長は試合前日「(私自身)少し緊張しています。5人で交代はいないので、守り方、スタミナを考え作戦タイムも有効に活用することにになると思う。頑張ります。」とインタビューに答えてくれていた。試合開始6分47秒経過した時点でタイムが取られた。スコアは、15対20と善戦だ。ベンチにもどった選手たちも汗を拭き、給水しながらも笑顔。一切の選手交代をせず、5人がプレーを続ける。しだいにスタミナが奪われ集中力もとぎれこのままかと思われたが、第3クォーター終盤(残り1分58秒)当たりから勢いを取り戻す。ホーム会場とあり、野球部を中心に大きな声援が疲れている選手たちを後押し。ここから試合終了までのスコアをとると14−17。相手チームは三桁得点に近づいていたが、それをさせまいと頑張りを見せているようにも見えた。主将の土田さん(進学・教養コース2年)は「スコアは(100点になったのが)気がつかなかった。夢中でプレーしていた。楽しかったし、感動した。」という程、「夢中」のプレーだった。試合後、何度も「ありがとうございました」と挨拶する選手たち。試合は42−101で善戦したものの完敗だったが、得られた経験は143点以上の大きなものとなったようだ。試合後の選手たちの表情から、負けはしたものの、これが本当のスタートですといわんばかりの、高校生らしいさわやかな笑顔を見せてくれた。高校入学後ユニフォームを着て公式戦の舞台に立つことを夢に思い描いていた選手たち。1年を経て、夢の中でのプレーが現実になった。コートを出ると選手達の目から涙が溢れ出していた。(荘司)

 

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