野球部 惜しくも秋季連続4強ならず 毎回のチャンスメイクもあと1本出ず
本日札幌麻生球場で行なわれた第67回秋季北海道高等学校野球大会の準々決勝は白樺学園が札幌支部代表の札幌日大高校に1−5で敗れ、二年連続の4強進出はなりませんでした。
白樺学園 000 000 100 1
札幌日大 010 031 00X 5
投手:中野、河村(6回) 捕手;川波 二塁打:工藤2,川村、加藤
<続きに試合について書きました。よろしければお読みください。>
(1回)白樺学園は、初回先頭打者工藤が地区大会決勝(初球本塁打)を彷彿させる打撃で、初球を二塁打した。しかしその後、一三塁のチャンスも得点に至らなかった。(2回)二回もツーアウト後、川村がレフト戦へツーベースを放つなど白樺打線の好調ぶりがうかがわれた。その裏ツーアウト後、内野ゴロ悪送球から1点を失う。(3回)3回はワンアウトから工藤が四球で出塁後盗塁に成功。しかしタイムリーは出ず。0−1のスコアながら白樺が押し気味に試合は進んでいた。(4回)先頭の河瀬が内野安打で出塁。犠打で二塁へ進んだがやはり1本がでず無得点。4回裏、先発の中野は気迫の投球で三者凡退に抑える。(5回)ワンアウトから矢尾板が内野安打で出塁。次打者工藤がライト線へ二塁打を放ち、ワンアウト一三塁のチャンス。相手投手が交代。その後ツーアウト満塁まで行くが、1本(のヒット)が出ず無得点。5回裏、好投の中野が捕まる。先頭の打者の放った打球はセカンドベース近くでイレギュラーバウンドし内野安打。直後ライトオーバーの2点本塁打を浴びる。あっというまの出来事だった。その後ツーアウト満塁からタイムリーヒットを許してしまうが、二塁からホームインをねらうランナーをレフト河瀬が好返球で1人生還を許すも2人目を刺しチェンジ。5回終了時、押し気味の試合も気がつけば0−4でグラウンド整備が入る。(6回)白樺は先頭打者加藤が四球を選び出塁。その後三振、内野フライでツーアウトから、代打金田がライト前ヒット、送球間に進塁しツーアウト二三塁とチャンス。次打者矢尾板が振り抜いた打球は小フライとなり内野の頭を越え今度こそタイムリーヒットかと思われたあたりだったが、相手野手に好捕されてしまう。6回裏は投手が河村に交代。ワンアウトからヒットでランナーを出すと、三塁打を浴び1点を失うが、河村はその後後続を抑えた。7回白樺はワンアウトから金子が四球で出塁。池田がライト前ヒットで一二塁のチャンス。その後ツーアウト満塁から川波が四球を選び押し出しで1点を得るが追加点はとれなかった。白樺学園は7イニングス連続、得点圏(2塁ベース又は3塁ベース)にランナーを置くなど再三チャンスメイクには成功してきたが、1本がでなかった。(8回)二塁を踏めなかったものの、ツーアウトからフォアボールで出塁する。(9回)ツーアウトから加藤がレフト線へ二塁打を放ち得点圏にランナーが出るが、最後まであと1本を封じられ、1−5で敗れた。二番手河村は、6回こそ1失点だったが、気迫溢れる全力投球で7回は最終打者を、8回は二つ目と三つ目のアウトを三振にとるなど、三者凡退に抑え、攻撃のリズムや打者へ勇気を与えるような投球になっているように思えた。
白樺学園は9イニングス全てでランナーを出し、8回表を除く全ての回で得点圏にランナーを置いたが得点は押し出しの1点だけだった。放ったヒットは8本(相手は10本)、選んだ四球は8つ(相手は3)。長打は4本(相手は2)、三振は双方7だった。計ったわけではないが攻撃時間は白樺学園のほうが長かったにちがいない。投手の投球数は白樺学園135球。札幌日大167球。
選手の皆さん、悔しかったと思います。保護者関係者の皆さん、応援をしてくれている皆さん、いつもありがとうございます。野球部員達は頑張っています。そしてきっとまた頑張ります。やるしかないとわかっているから。これからもあたたかい応援よろしくお願い致します。(荘司)
札幌麻生(あさぶ)球場。両翼92m中堅111m。
ちなみに帯広の森は同97,6m、122m。
住宅街の中にあるため、鳴り物を使用しての応援は一切禁止となっている。そのため前の試合参加していた吹奏楽部は参加できませんでした。(準決勝には備えていました。)
先発の中野。5イニングスを投げ8安打されたが、内野安打と続くツーランを含め5安打で3失点した5回以外は自責点0だった。
ピンチにも粘投をしていた。この日投じたストレートは最速の143キロだった。
河村は3回を無四球自責点1。気迫溢れる投球で、終盤7,8回を三者凡退に抑えた。
追い上げの必要な終盤にリリーフ登板。最速は142キロだった。
2投手とも「普段は130キロ台後半です。」というが、公式戦、大切な曲面に2人の球威はましたようだった。
1回表
先頭打者の工藤がプレーボールとともに、初球を二塁打する。
2回表
川村がレフト線へ二塁打を放つ。
3回裏〜無死二三塁を無失点におさえる。
先頭打者にヒットを許し、送りバントが内野安打となり、ノーアウト1,2塁のピンチ
キャプテンがマウンドへ向う。
重盗でノーアウト二三塁まですすんだが、中野は気迫のこもった投球で内野ゴロ、ピッチャーフライ、三振で無失点で抑えた。
三つ目のアウトを三振にとる中野。
4回表
1点を追う白樺学園。
応援にも力が入る。
先頭打者の河瀬が内野安打で出塁。次打者の犠牲バントで二塁へ進む。
5回表 (スコアは0−1)
内野安打出塁していた矢尾板は三塁を回ったところで状況を判断し、ストップ。
ワンアウト二三塁で、同点〜逆転のチャンスとなった。
5回裏
先頭打者の打球に、ショートは充分追いつき捕球体制に入っていたが、打球が突然高くレギュラーバウンドし内野安打となる。
バント、盗塁、など作戦が予想される場面となる。
しかし初球、次打者はフルスイング。放った打球はライトスタンドへ。ツーランホームランで0−3となった。
上記2枚の写真の間は僅か40秒。あっという間の出来事だった。
ツーアウト満塁でヒットがでる。(一人目のランナーは生還)
レフト河瀬は本塁へダイレクトに好返球。二人目のランナーを刺す。捕手川波
暴投や後逸がでると大量失点の場面での好プレーだった。
6回表
代打金田の打球はライト・センター間へ。ライト前ヒットとなる。
ツーアウトながら、二三塁のチャンス。
右打席の矢尾板はバットを振り抜く。
打球はセカンド後方へ飛んで行く。
落ちれば二点確実。
唯一の1年生レギュラーだけに、(想像ですが)「自分にもあとほんの少しでも力があれば」と悔しがっているように見えました。
6回裏
投手に代打が出ていたので、二番手投手前の試合先発、190センチ右腕の河村投手が登板。
第1球を投じる河村投手。
1球でセカンドゴロに抑えた。二塁手金子はこの試合3つのセカンドゴロを全てアウトにした。
7回表
ワンアウト一塁の場面
池田がライト前ヒットを放つ
押し出しでこの試合はじめての得点がはいる。
8回裏
追い上げにむけ気迫の投球を見せる河村投手
9回表
ツーアウトから加藤がレフト線へ二塁打を放つ
観客から両チームへ、大きな拍手がおくられていました。
その後の大会結果は次の通り
◇準決勝 札幌日大2ー3北海 、 駒大苫小牧7ー14東海第四(7回コールド)
◇決 勝 北海2−3東海第四(14年ぶりの優勝)
ごらんくださり、ありがとうございました。